【肩に槍が突き刺さったような痛みを感じる線維筋痛症の女性へのヒーリング⑫】 

ミツさんから自身が痛みに対して
愛着にも似た感情をもっていたと気づいたCさん。

一転して、改善した箇所を探し始めた。



「すごい…!」



聞くと、昨夜シャンプーをしたときに
地肌が痛くなかったという。

これは聞いていなかったが、Cさんは
地肌にも激痛が走り、シャンプーも大変だったと。

さらに、服を着るのも痛くなかったと。



ボロボロと、改善した箇所が出てきた。

ミツさんがよく言う通り、
痛みがあった過去を忘れていた。



以前Cさんは、ある有名なヒーラーの
エネルギー治療を受けにしばらく東京に通っていたそうだ。

そこは、線維筋痛症が治ると言われているところだった。

しかし、Cさんが通い続けると、それまでなかった
太ももの内側に「ジャリジャリとした石コロ」が現れた。

それは治る途中だと言われたが、
通い続けても改善しなかった。

ただ、痛くなっただけだった。



それをそのヒーラーに言うと、
すでに治っているからもう来ないように

と、ひどい扱いを受けたという。

Cさんにはその人への怒りがあった。



それを聞いて、ミツさんは言った。



「その人のせいにしても意味がないです。

その人も、よく分からなくなって、
治せないから怒っただけです。

分からなくないですよね、その気持ち」



ミツさんは、そんなことをしない。

それなのに、そのヒーラーの肩をもったことに
どこまでも奥深い精神性を感じた。



そして、実は大変な思いをしているのは
Cさんではなく罵倒したそのヒーラーだと。

罵倒した人は、罪悪感から眠れない。

また、恨みをもった人も、
その怒りによって眠れない。



それは忘れたらどうですか?

そんなような話だった。



「ただ喜んだらいいんです」



ミツさんは、そう言った。

それ以外でも、それ以下でもなく、
ただシンプルに感じることが大切だと。

恐らく、そういう意味だったと思う。



それから、ミツさんは前日に見つけた
新しいヒーリング方法について話した。

新しく開発したヒーリング方法があると。

それがガチッとはまり、もう初めに戻ることは
絶対にないと言った。



「すいません…混乱していて…」



急に痛みがなくなったCさん。

座ることで激痛が走るので、
家にいるときも食事中もずっと立っているCさん。



それが、気づいたら10分以上
普通の表情で座っていた。

みんな気づいていたが、
本人が気づくまで言わなかった。



「峠を、超えましたね」



ミツさんがそう言うと、
Cさんは涙を流して喜んだ。



「生きるのを諦めなくて、
本当によかったです。

本当に、今、幸せです!」



そう言って、何度も何度も幸せだと言って、
振り返りながらCさんは東京本社を後にした。